発見するのが非常に遅れてしまったが、中国で『象棋王』というアニメが製作されていた。1話が30分で、全26話のシリーズもののようだ。動画共有サイトで1話2話を見た限りでは、シャンチークラブのある学園もので、生徒同士がゲーム会社が開発したホログラムのシャンチー盤で戦うのがほぼ毎回映像で映されるというもののようである。
やはり、動画共有サイトでみたのだが、15話で日本の将棋が紹介されている。あらましを書くとこうだ。日本から、田中棋真(棋魔)という棋士が上海を訪れていて、主人公に紹介され、まずシャンチーで対決する。局面が佳境に入ったところで、田中はついうっかり今指しているのがシャンチーであることを忘れ、取った駒を盤上に打ってしまう。主人公は反則だとして田中を激しくなじる。そこで、周囲の大人から、日本将棋には取った駒を使うというルールがあり、田中は集中のあまり、ついうっかり将棋の癖が出て、駒を打ってしまったのだ、という注釈がはいり、田中が「ゴメン」と謝って、みんなで笑って座が和むというシーンが流される。その後、抹茶や畳の紹介がされた後、ホログラムのゲームの会社が日本市場向けに開発したホログラムの将棋盤をはさんで、主人公と田中が差し向かう、という場面に続く。
このアニメは、中国で何人くらいの方が見たのだろうか。日本には取った駒を使える将棋というシャンチーに似たゲームがあること、将棋の棋士が職業としてあること、などが見た方に伝わったのだとするとありがたいことだ。既に中国では日本の将棋人口が20万人以上と伝えられているが、そういう下地があったからこそ、このアニメに将棋のシーンが取り入れられたのだと思う。
いつまでファイルが存在しているかわからないが、以下に15話へのリンクをしておく。5:30 くらいから13:25くらいまでが日本将棋を主にした日本文化紹介場面である。
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