9月6日付けの『ウミノの日々』(『3月のライオン』の作者の羽海野チカ氏のブログ)で、『ハチミツとクローバー』の BSマンガ夜話の再放送の案内と、BSマンガ夜話の第35弾でオンエアされる『ハチワンダイバー』についてのコメントが読める。
◎9/10(水) 深夜25:45~ [9/11(木)1:45~]
羽海野チカ 「ハチミツとクローバー」◎9月16日(火) 24:00~
柴田ヨクサル 「ハチワンダイバー」ヨクサル先生の「ハチワンダイバー」!!
『雁木をさずけよう』「いりません」(即答)でどれだけ笑ったか
将棋シーンの迫力のネームにどれだけ心をブチぬかれた事か!!
ネームというのは、マンガ界ではよく使われる言葉らしいのだが、わかったようなわからないような言葉である。Wikipedia によれば、
ネームとは、漫画を描く際、どのようなコマ割りにして、どのようなキャラクターをここで出して、どのような台詞をどのキャラクターに喋らせるかということを書き込んだもの。「ラフ・ネーム」、「ラフ」、「コンテ」などと呼ばれる場合もある。台詞だけのことを言う場合もある。
なんだか、要領を得ない。 Wikipedia を読むとネームというのは下書きの原稿のように思えてしまうが、羽海野氏の「将棋のシーンの迫力のネーム」といっているのは、下書き原稿のことではないように思われる。「迫力のネーム」とはどんな意味なのだろうか。その手がかりをさがしていたら、以下のページを見つけた。ネームというのはどうやら奥が深い概念のようである。
漫画業界では「ネームが漫画の面白さを決める」とは良く言われることなのですが、では良いネーム、悪いネームというのにはどういう違いがあるんでしょうか? また、それはどう見分ければいいんでしょうか?
その判断基準には様々な要素があり、読む側のセンスが問われる所だと思います。漫画を読むのがうまい人(編集者や評論家など)、というのは、ネームを読むのがうまい人だとも言えるでしょう。
最近は漫画評論も活発なので、色んな視点から「ネームのうまさ」を分析しようとする論考も存在するくらいです。ひとつひとつ説明すると、本気で何冊もの評論本になってしまうくらいだと思います。
そこで今回は、「コマの中のベクトル」「右、左の描き分け」という要素に絞って、ネームの読み方を前後編で紹介してみたいと思います。これは完全にぼくの持論で、オフ会なんかで披露する「持ちネタ」のひとつなのですが、ネットで公開するのはこれが初めてです。
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