インターネットでマンガ・アニメの情報を発信するニュースサイトのアニメ!アニメ!でフランスのジャパン・エキスポや、少年ジャンプ40周年展の記事に「将棋」という単語を見ることができる(太字による強調は筆者による)。
会場は、マンガやアニメの出版社が直販を行う「企業ブース」と、ゲーム会社のデモンストレーションコーナー、同人誌を頒布するコーナー、剣道や少林寺拳法のデモを行うコーナーなどに大別される。
このほか、ドリンクを頼むとスペース内のマンガを読み放題となる「マンガ喫茶」(禁煙)や、囲碁・将棋・トレカの対戦ブースなどもあった。とくに囲碁・将棋は、『ヒカルの碁』、『しおんの王』に影響されて始める人々が多く、日本文化を間接的に輸出することに貢献している。ジャパンエキスポは、コスプレや武道や囲碁・将棋といったライブのデモストレーションはあるものの、展示会場は企業の宣伝や商品販売が主体になりがちである。
将棋の日本国内の普及にとっては、『ハチワンダイバー』が『しおんの王』よりも効いたと筆者は思っているが、海外の将棋普及にとっては、『しおんの王』がより効いていると考えている。上記の記事はその例証となろう。
かつては、この手のジャパンエキスポの記事では、「将棋」の単語はなく、囲碁についての言及のみであった。フランスの将棋愛好家たちのここ数年来の努力によって、日本語の活字で、ジャパン・エキスポで将棋のブースが出ていることが、日本のマンガ・アニメファン等に影響力のあるメディアに載るようになったのは感慨が深い。
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