いまごろ気づいたのが恥ずかしいのだが、私のようにまだ知らない人は是非読んだほうがいいと思うので、恥を忍んでご紹介する。外務省のサイトで、麻生外務大臣がデジタルハリウッド大学で今年の4月28日に演説を行っているのが読める。
プレゼンテーション資料(PDF)
全文引用したいくらいだが、特に大事と思うところを引用。
NHKさんも努力をして海外向け番組では英語放送の比率を増やしているのですが、受信料を取って、日本の人に番組を流すというのがNHK元来の仕事ですから、海外向けコンテンツも、在留邦人を念頭に置いたものにならざるを得ませんでした。
ここはどうしても、日本人以外の視聴者を対象とした英語のチャンネルを作らないことには、文化外交のツールになりません。
中国や韓国では、とっくに取り組みが始まっております。フランス語第一できたフランスでさえ、海外向けに英語テレビを作ろうというご時勢です。われわれも、24時間週7日、英語で日本を伝えるテレビチャンネルをぜひ早く作りたい、と。
そう思いますのは繰り返しになりますが、いま現在の、等身大の日本と日本人の姿というものを、広く世界に知ってもらうということが、回り回って日本外交の支持層を増やすことになるからです。
わたしどもみな、シェークスピアやベートーベンといった西欧発の文化を糧として成長しました。しかし今では、マンガやアニメ、あるいは日本食や相撲といったメイドインジャパンの文化が、負けず劣らず世界の人々の、特に若い世代の糧になっています。それを、生かさない手はないということなのです。
このような演説を行った外務大臣が新政権になって留任をしたのは、ご本人の思いはともかくとして、日本文化の海外発信の推進という点では良かったと考える。
将棋が上記で言及されている「24時間週7日、英語で日本を伝えるテレビチャンネル」の番組となるのかどうか、が肝心なところである。任天堂が shogi をDSのソフトに組み込んだのは追い風ではあるが、将棋が海外に売り込むべき日本ブランドの一品目となるのかどうか、今、非常に大事な時期に来ている。
リンクを追加しておく。
平成18年3月、「我が国の発信力強化のための施策と体制」をテーマに新たな委員による審議を開始した。
会合が行われているのかどうか、いつ報告書がでるのかは上記ページでは不明。今なら、ロビー活動が間に合うかもしれない。
コメント